こんにちは。名古屋市千種区にあります眼科東山公園クリニックです。今回のブログは医療スタッフが担当いたします。
前回の院内だよりでご紹介した流行性角結膜炎(はやり目)についてもう少し詳しく書かせていただきます🌿
まず急性結膜炎は、細菌やウイルスなどの微生物、紫外線やほこりなどの物理的刺激、酸やアルカリなどの化学的刺激、花粉などによるアレルギー反応によって起こります。
その中でもアデノウイルスが原因で短期的に集団的に発生する急性結膜炎が、『はやり目』といわれるものです。
症状は主にめやにや涙が出る・充血する・ゴロゴロする・瞼が腫れるなどがあり、アデノウイルスに感染してから7〜14日で発病します。
現在アデノウイルスそのものに有効な点眼薬はなく、抗菌薬や抗炎症薬を点眼し、ウイルスに対する抵抗力をつけるために休養を十分に取ることが大切です。
また、点眼をして結膜(白目)の症状が治まってきた頃に角膜(黒目)に濁りが出てくることがあります。
濁りが残ると、見えづらさや眩しさなど視力に影響を及ぼすことがあります。
濁りを取るためにはステロイド点眼での治療が必要となり、場合によっては治るまでに数ヶ月から1年以上かかることがあります。
症状が落ち着いたからといって自己判断で治療を中断するのではなく、眼科にて最後まで治療を受けましょう。
⚠️流行性角結膜炎は学校保健法の第三種に指定されており、感染力が強いため医師が感染の恐れがないと判断するまでは、出席が禁止されています。
症状が落ち着いたら、一度眼科へ受診し医師に相談しましょう。
ご家庭での感染をなるべく広めないためにも手洗いをこまめにする、お風呂は感染者が最後に入る、タオルを別々に使用するなどの対策をとることも大切です👀
当院には診察室前に様々な疾患についての冊子をご用意しております。
ご自由にお取りください😌