名古屋市千種区にあります眼科東山公園クリニックです。
今回のブログ担当は院長の武田🎀です。
先月は週末に近視学会、ロービジョン学会と連続で学会開催されておりました✨
今回はその学会のトピックを少しだけ書かせて頂ければと思います。
文科省のデータで日本の児童における「裸眼視力1.0未満の割合」は年々増加しており、近視の増加が原因と考えられております。
コロナウイルス蔓延に伴う自粛や、ICT教育からパソコン、タブレット端末を利用しての学習機会も増えていることから近視はますます増加すると予想されております😢
実際クリニックの患者さんを診察していても学童期のお子さんではコロナウイルス蔓延前後で違いが見受けられるケースが多々ありますが、この傾向は日本だけでなく海外でも同様であり、近視が多いとされるアジア先進諸国から、いくつかコロナウイルス蔓延後の変化について論文が出されております。
近視は進行抑制することも大事ですが、10歳以下での早期発症を予防することも重要です。冒頭にも書きましたが、昨今ICT教育からどうしても近くを見ての学業(近業)が増加して難しい場面もあるかと思います。その一方で屋外活動時間の増加が近視進行予防に有効であるという論文が2019年に報告されております。学校教育等にて十分な屋外活動時間☀️を確保することで、4~14歳のアジア人の学童の近視発症が50%、近視進行が32.9%抑制できたという論文です。
ちなみにこの屋外活動は必ずしも炎天下の下で屋外光を浴び続ける必要はなく、屋外であれば校舎の影や木陰などでも十分同じ効果が得られるという報告もあります。
梅雨入りした今は天気も崩れる日が多く、お子さん達も外で遊ぶことは難しい日が続きますが、晴れ間☀️が見えた時には少し外に出て散歩をして頂くことがお子さんの目👀にも気分転換✨にも良いかもしれません😀
お子様の近視についてご不安なことや疑問がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください🎀